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滝を流れ落ちたことのある管理人の妄想と勝手な思いを語るブログ。作品のネタバレ多数あるので注意が必要。3月8日作成
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 第4回、魔王組登場。正直ベルが使いやすくて使いやすくて。


古鉄と別れ、転移した先は温泉街だった……って温泉街?

 

”ようこそ、神魔温泉界へ☆”

 

でかでかとそう書かれたアーチを私とファルツは見ていた…なんというかシュールだ。

「ハルカ?どういう事?」私はこの場所の座標を指定したハルカをじと目でにらむ。

「あ…えーと…」なぜか脅える魔王。そんな時偉そうな声が響いた。

「私がここにいるからよ」声が聞こえた方向から、私はとっさに距離をとった。そして見た…そこに佇む浴衣姿の蠅の女王を…大魔王としての威厳の欠片もが感じられない姿だが、そのオーラはいつも現れる写し身などより確実に強かった。

(これが、境界…世界結界がない世界ということ…)そのオーラに私は震える手を必死に抑えた。

「大魔王ベール・ゼファー…浴衣がよくお似合いで」そして私は軽く嫌みを言う…背中に伝う汗に気づかない振りをしながら。

「ふふふ…それは胸がないと言いたいのかしら?まぁいいわ…今回の世界の危機は私も迷惑してるのよ。とりあえず移動しましょうか」そう言って大魔王は歩きだした。

「行こう、このはちゃん。大丈夫、彼女は今回の事件においては…君に近い立場だから」ファルツは彼女の後を付いていく。だから私も歩きだした。

 

カポーン。バックに鹿おどしが響く、和室に案内される。

そこにいたのは、やはり浴衣を着た荒廃の魔王と秘密公爵だった。だが…その二人の表情は私が見たことがないものだった。

何かから解放されたように安心した表情を浮かべる荒廃の魔王と不安気な表情をした秘密公爵…なんというかいつもとは逆の表情だ。

「で?魔王が三人、こんなところでなにをしてるのですか?」私は正直逃げ出したい気分でいっぱいだった…が逃げるわけにはいかなかった。ファルツを守るためには情報が必要だったからだ。だが、返ってきた答えは少し後悔しそうになるほどのマシンガンだった。

「アゼルの願いを叶えるために温泉に来ただけよ?大変だったんだから、ルーのやつに頭を下げて獣の欠片を一つプレゼントしてまで、アゼルのプラーナ吸収を止めてもらって…それでもプラーナ吸収を完全には抑えられないとかぬかしやがったから、プラーナが潤沢ですぐには枯れそうにない温泉をあの生意気な、温泉魔王に聞いて…大変だったんだから!それでやっと準備ができて、ルーに頼んだアゼルの能力を封じて温泉に行く前日に、そこのバカ吸血鬼がやっかいな魔法を創りあげて、あの魔法オタクにばれて、私が滅ぼす世界が滅ぼされる?冗談じゃないわよ!今すぐそこの吸血鬼を滅ぼして魔法をなかったことにしたいけど…今のままじゃそういうわけにもいかないのよ」息を切らせながら言い切る大魔王…そしてそこまでしゃべったところで隣で死んだ目をしていた秘密公爵が立ち上がった。

「大魔王ベル…そんな自分の心情はいいですから、早く本題を…私今の状態ものすごく辛いんです」そんなことを言う、秘密公爵は本当に弱っていた。今なら殺れる…そんな思いを私に抱かせるほど…

「…いや、あんたよくその本持たずに時刻表持ってる「ベル様、本題に戻ってください」さすがにあきれたのか、ファルツが話を促す…様付けなのは気になるが、今突っ込むとまた話が進まないような気がした。あとで、問い詰めよう。

「…まぁ、いいわ。結論だけ言うと、あなたがその魔法を”秘密”にしたおかげで、リオンの本に記述されちゃったのよ。」魔王がため息をつく。だけど、その内容は最悪なものだった。

「なっ…じゃあ、私たちがしようとしてることはなにも意味がな「話は最後まで聞きなさい、時泉このは」私の叫びはベール・ゼファーに遮られた。

「そんな情報、こっちとしても迷惑だったから、とっさにリオンの本ごと”秘密”を封印したわ。感謝しなさい。」勝ち誇ったように笑う大魔王。

「あ、ありがとう?」その勢いに押されお礼を述べ…そして気づく…意味が分からない。なぜアドバンテージとなる力をみすみす見逃すのか?

だから、素直に聞いてみた

 

※※※

 

「って、なぜアドバンテージになりうる要素を捨てるのですか?」そのこのはの疑問にあたしは笑って答える。

「絶対に成功するなんてつまらないでしょ。ゲームだって結果が分からないからおもしろいのよ。それに…」(そんな危険な情報をリオンに持たせておくわけにはいかないじゃない。どれだけの魔王と冥魔とウィザードが狙ってくると思ってるのよ。べ、べつに私が負けるとは思ってないけど…少しでも危険は避けなきゃね)あたしは心の中でつぶやく。

「ふふ、ベルは優しいね。」そんな私をアゼルが笑って見ていた。

 

※※※

 

「それで、よ。この状況を打破するのに確実な方法、それはあんた等がしようとしてる記憶結晶による記憶の完全抹消しかない状況なのよ、つまんないことにね」そういってホントにつまらなそうに笑った。

「つまり、今回に限ってはあなた達が助けてくれると、そういうことでいいのですか?」私は力を抜きながらそうたずねた。

「そういうことね。ただ、まぁ条件があるけどね」

「条件?」そう言うベール・ゼファーの瞳を見て、私は一瞬でも力を抜いた自分を叱咤していた。なぜなら、その時のベール・ゼファーは

「そうよ…これくらいは簡単に切り抜けられるレベルじゃなきゃ…あたしの駒になる資格はないのよ」今まで浮かべてきた表情の中でもっとも美しく…冷酷な笑みをしていたから。

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 第4回、ミドル2・・・ファルツの変態化が進む

ミドルフェイズ2 逃避行(?)の中での出会い

「…」
「うにゃ」
「がふっ」私が華麗に着地する隣でファルツと古鉄が着地に失敗していた。

閑話休題

「とりあえず、ここはどこ?」二人を起しながら、私は周りを見渡す。すると、そこには複雑怪奇な魔法陣と大量のアイテムが無造作に置かれていた。

 しかし、それだけだ。魔法陣がなにか起きているわけでもなく、置かれたアイテムもガラクタにしか見えない。つまるところは、

「倉庫かしらね。しかも使えないものばかり置かれた。とりあえず、早く転移装置のある所へ移動しましょう、せっかくくれは様がくれたチャンス。早く行きましょうか。」

 転移先が物置な理由は分からないが、こんなところで時間を食っている場合じゃなかった。

 そう・・・あのくれは様の決意。それに背かないためにも。そう思い、私は扉を開こうとし・・・

「だめです、あるじ様!!

 その手を古鉄が掴んだ。

「人が近づいてます…」

 古鉄らしからぬ緊迫した雰囲気に、私は出そうになった文句を押し殺した。

(どうする…やり過ごすか…殺るか…)そんな物騒な思案をする私だが、聞こえ始めた足音は確実にこの部屋に近づいていた。

 そして、私たちがいる部屋の前で足音は止まった。

 

 その瞬間、私は静かに、脳内のスイッチを切り替える、人ではなく殺戮の道具となるそのスイッチを切り替える…その直前にファルツが肩を叩いた。

 

「ひゃ」

 飛び上がる程驚きながらも、出そうになる声を無理矢理抑える。

「大丈夫、今部屋の前にいるのは味方だ」

 そうファルツは扉を開けた。そして私は息をのんだ。

「…ビフォアサービスといったところです。リオンちゃんを守るためのね」

 そこに立つのは元同僚であり…今は魔王となったはずのハルカ・リノリウムだったからだ。

 

「なぜあなたがここに?」

 いそいそと扉を閉めながら中に入ってくるハルカを睨みながら私は訊ねる。彼女は許されざる背徳者、どちらかと言えば敵となるべき存在だ。

「話は後です。というか、私もいまいち解ってません。リオンちゃんが危険だから手伝えって、ベルに命令されて来ただけですし。ちなみに、ここが解ったのはリオンちゃんの予言です。というわけで、これが座標です。」

 そういってファルツに紙きれを渡すハルカ。

「座標?どこに連れていくつもり?」

「このはちゃん安心して。今回、ベル・リオン・アゼルは味方だから。」

 そういいながら、ファルツは私を安心させるように笑いながら頭をなでる。

 そんなことされたら…何も言えない。

「後で詳しく説明する。とりあえずここから逃げよう」

「あ…ちなみに転移装置の所覗いてきましたけど、人が一杯でした」

 愕然とする情報をもたらすハルカ…だが、ファルツの表情は変わらなかった。

「そんなところ行く必要はないよ」

「は?」

「さすがは、アンゼロット様。というところかな。」

 そう言ってファルツがいくつかのガラクタの配置を置き換えた瞬間、巨大な魔法陣が光を放った。

「なっ」「わぁ」「へぇ」三者三様の声を上げる私たちに、ファルツの講義は続く。

「見る人が落ち着いて見れば、緊急の脱出用通路になるようできているわけだ。座標は…ああ、そこの秒まで分かる電子時計か…たぶん探せばいくつか座標も分かるんだろうな」

 そんな風にあっさりと出来ていく脱出用テレポーターを間抜けな顔で私は見ていた。

「なにをそんなに驚いてるんだい?」

「いや、なんかあっさり脱出方法が見つかったことに対して…」

 どうすれば逃げられるか考えてた私の立場が…どう突撃して、どう占拠するかとか頭悪いこと考えてた戦闘型としての立場は?

「後に取っとけばいいんじゃないですか?」

 ボソッと小声で言われた・・・ハルカは心も読むようになったようだ。

「ああ、アンゼロット様のおかげだね。一体どれだけ状況を想定しているのやら」

 それに気づかずファルツは手を高速で動かしながら言う。

「そりゃあ、呆れるほどに長い間世界を護ってきた、世界の守護者ですから。魔王の最大の敵はそうでなくては…まぁ、これは自分の行動を裏切ってほしいがゆえの行動な気がしますけど」

 近くのガラクタをいじりながらハルカは苦笑していた。

 そう、たぶんアンゼロット様はいつも自分を裏切るウィザードの行動を助ける布石も置いていた…いや、犠牲を出さずに世界を救おうとするものへのと言うべきか。

 どれだけ犠牲を出そうとも世界を護る世界の守護者…その仮面の下にはとても甘い心がある。

 それゆえ、彼女は柊蓮司を気に入っていたのだろう。自分には選べない道を選び、成功させるあの男を。

 そんな事を考えていると…

「よしできた…あっ!?…」

 笑いながら用意をしていたファルツが声を上げて動きを止めた。

 あの声はいやな予感しかしない。なんというか、この前古鉄がプリンを作るときに砂糖と塩を間違えたときとよく似た声だ。

「…聞きたくないけど何?」

「あー、えーと…だれか一人残って、この陣を崩さないと簡単に追われる…自壊式を創るには材料が足りないんだ…」

 そういった瞬間、どうしてか空気が固まった。そんなことかと安堵した私と古鉄以外の。

「…わかったわよ…私が残るわよ…そんで、ロンギヌスとかに追いつめられるわよ…そうよっ、貧乏クジ引くのはいつも私よっ」

 そしてハルカが勝手に納得した。

「すまない。この場で残れる人は君しか…」

 そして申し訳なさそうにファルツが頭を下げている。それを見て、私はふと気づいた。

(…あれ?もしかして…そっか二人ともまだ気づいてないんだ…となると、ここで言わず、ハルカを使うという手もある…魔王にかける情けはないし…けど…)「なにを言ってるんですか?あなた達は…ここに最適なのがいます…ね、古鉄」

 私はそう古鉄を前に押し出した。

 (ハルカはまだ使える)

 そう私の勘が告げていたからだ。

「まかせてください、あるじ様!」

 そう彼女はにこやかに笑った。まぁ古鉄が私に逆らうことはありえないことだが。

「…はっ、いやいやいや、軽く言ってるけど危険だ。残った人は逃げ道がないんだよ」

「そうだよ、私なら生き残ることにかけては最強だから。大丈夫だよ?」

 二人が一斉に止めてくる。ファルツは解らないでもないが、ハルカが止めてきたのは正直意外だった…心の底から苦労性・・・というか魔王に向かない気がする。

「心配は無用です。というかそろそろ気付いてください。古鉄は…」

「あるじ様、ネタばらしの最中ですがお客様です…さっさと行ってください」

 安心させるための説明、それは古鉄の警告の声に遮られた。

「…だそうです。話は後です。ファルツ、ハルカ、行きましょう」

 私は二人をつかんで転送陣に入る。

「あ、あ、古鉄ちゃん。無理しちゃだめだよ。その時計の時刻をめちゃくちゃにするだけでいいからね」

「だから、私なら大丈夫ですよ…あなた、それでいいんですか?」

「うるさいですよ、これは誰も欠けないで済む最善の方法です。それじゃあ古鉄…すぐに呼ぶことになると思うわ」

「了解です、あるじ様。」

 ひらひらと手を振る私と不安げな二人が魔方陣の中に入ると、魔方陣が蒼く光り輝く。そして、私の視界は光に包まれた。

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 第三回、やっとミドル1終了、そしてシリアス目指してまじめなこと書いているものの・・・うーん浅い気がしてならない。


「は、はわっ。あかりん、命くん、コイズミさんまで!?」ヒルコで斬り裂かれた空間からでてきたみんなに、あたしは驚いた。

「私たちはあなたの護衛、あなたを守りに来るのは当然のこと」よく知らなければ気づかない笑みを浮かべる、あかりん。

「あはは、あかりんってば、かっこつけちゃって。」

「ええ、先ほどまでの焦りようが嘘のようですよ。」

「命」頬を染めるあかりんを命くんとコイズミさんが笑っていた。

・・・くれは、あんな奴らの言うことなんて話半分でいい。半分以上は企業の利益と赤羽家に対する劣感だから」

「はわっ」

「「「なっ?!」」」あかりんには珍しいはっきりとした冷笑に周囲は色めき立った。

「そのとおりです、くれは守護者代行。そして、本当の意味での覚悟をしようともしない方々など…『あー、検討しときます』でいいんですよ」あの、真面目なコイズミさんがアンゼロットさんの真似をしながら言うのを聞いて、私は目を丸くしてしまった。

「アスモデートの落とし子と人形風情が……世界を滅ぼしかけた奴らが何を言うか!?貴様等はただ運が良かっただけ…そんなことではいつか…」そんなことを言う

「あは、あははは」

 いきなり笑いだした私に周囲が驚いた目を向ける、とくにこのはちゃんなんてかわいそうな人を見る目だ…ちょっとひどい。

「くれは、どうしたの?」不安そうな声を出すあかりんに大丈夫とジェスチャーをしておく。
「少しアンゼロットさんと”あいつ”の言ってたことを思い出してね」
「”あいつ”?」その単語を不思議そうに私を見る人たちの中で、あかりんと命くん、コイズミさんが笑ってみていた…なんだか恥ずかしい。でも…思い出したからにはやるべきことは一つだ。
「時泉このはさん、ファルツ=ファードさん。世界の守護者代行の名において、あなた達に今回の事件の解決を依頼します。成功条件は…二人一緒に帰ってくること。以上!」
 そして私は笑って、足下にあるスイッチを押した。
 それと同時に、このはちゃんとファルツさんがこの場から消えた。
 
「なっ。貴様、あいつらをどこへ転移した!?」
 
「さぁ?何処だろう?これを作ったのはアンゼロットさんだからなぁそう、ごまかしながら私は月衣から破魔弓を取り出
「…そうか…やはり所詮は小娘か…すべてを救えると勘違いした愚か者めが!」彼の言ってることは正しいのかもしれない…でもね
「アンゼロットさんは言ってました、世界の守護者に一番大事な事は『自分らしく』だって、そして”あいつ”…柊蓮司は『目の前の一人を救えず、世界が救えるか』って…」柊の言葉を思い出して、私は決意する。”人”として世界の守護者として…
「私にとっての世界は一人一人の”人”がいてこそです。誰かを犠牲にして世界の危機を防いだってなんの意味もない。だから…」自分が言ってることは夢物語、余計に被害を増やす可能性だってある、最悪の行動かもしれない…それでも
「私は世界の守護者として、誰も犠牲にしないハッピーエンドを目指す!今の私達なら、それができるって信じる!!」私は叫ぶ。それが、『私らしく』ってことだから。
 
※※※
 
私、ロンギヌスコイズミは…いや、その場にいたウィザード達は敵も味方も唖然としていた。
「誰も犠牲にしないハッピーエンドを目指す」そんな無茶なことをよりによって、世界の守護者たるものが言ったことにだ。
だが…私は静かに彼女の前にかしづいた…いや。その場にいたウィザードの半数以上が。
 
「赤羽くれは世界の守護者代行よ…我らロンギヌス、あなた様に忠誠を誓い、魔を貫く槍となりましょう。」そう…私達ロンギヌスは今初めて、アンゼロット様の命令ではなく自らの意志で赤羽くれは様を世界の守護者として従うことを決めた…そして、茨の道を進む覚悟を!

「・・・ロンギヌスはいつから夢見がちな小娘に従う組織に成り下がった?」ギリギリと歯噛みをする、絶滅社のエージェントの言葉に私は笑いながら返事を返す。
「さぁな。だが、自分達の利益を考える輩に付き従うことだけは・・・ない!」
「はわっ!?コイズミさん言いすぎだよ。」
「でも、基本的に絶滅社の考え方は、そう。世界も大事だけど、利益も大事。」
「僕もいいように使われたなぁ、でもいい人はいましたよ。ボブとか」
「へー、そうなんだ。ちなみにその人は?」
「死にました」
「はわっ、だめじゃん。」急にぐだぐだになった。だが、これもまた彼女達の強さなのかもしれない。そして、そんな風に思えるようになった私もその強さを手に入れ始めているのかもしれない、などと私は苦笑していた。だがあちらのほうはそうは思わなかったようだ。
「そのばかばかしい会話をやめろ!もういい、かねてからの計画通り武力で制圧する!お前らのような世界の危機の原因と会話することが間違っていたのだ!殺れ!!」その言葉に正気に戻ったのか陣形を立て直すエージェントと陰陽師達。それをみてくれは様はため息をついていた。
「はぁ、このままぐだぐだ感でどうにか終わらせたかったけどダメかぁ。了解、納得するまで付き合ってあげる。あかりん、命くん、ロンギヌスのみんな、殺しちゃだめだよ」
 その言葉とともに戦いは始まった。
 
※※※


次回よりやっと主人公達が活躍・・・がんばろう

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いい気になろう小説2回・・・まだミドル1・・・ホント私は何処まで書くつもりなんだろう


「それで、結局のところどうしてファルツは狙われてるんですか」そんなこんなで気絶してしまった、ファルツに“キュアをかけくれは様に私は状況を聞く。とりあえず、さっきまでバクバク言っていた動悸も治まり、いつもの調子を取り戻せたようだ。いろんなものを越えたのかな

「いや、昔みたいにお兄ちゃんで…い、いや何でもない」なにか面白いこと言ってる途中でファルツが言葉を止める。そしてなぜか汗だくになるファルツ…おかしいなぁ、私は笑っただけなのに…ふっふっふ。

「は、はわ…えっとね。ファルツさんの家って魔法や魔導具を作成する事にたけた一族さんでね…」それは知らなかった。

「ええ、私もまぁその一族の名に恥じないように、色々と魔法を作ってきたのですが、今回少し…いえ、正直に言います非常にやっかいな魔法が出来上がってしまったのです」ため息を吐きながらファルツは言った。

「危険って、町…うーんちっちゃいか…じゃあ国!そう国を一つ滅ぼしちゃうような攻撃魔法とかですか?」横に座る古鉄が目をキラキラ輝かせながら尋ねる。

 だけど、私は違うと思った。その程度…「その程度ならそんなに焦ってませんよ、といいますかその程度の魔法ならどこの組織も持ってますから…話を戻します。私が今回開発したのは補助魔法です」

「「「補助魔法?」」」私、古鉄、くれは様の声がハモる。さすがに補助魔法とくるとは思っていなかった。

「ええ、一握りの成功※1サクセスイン)という、次に行う事を巧くできる、ちょとした魔法…の予定だったのですが…」ファルツはそこまで言うと、少し遠くを見るように、私たちから目を逸らす。

「なにが出来上がったの?」ファルツの雰囲気を感じ、私は自然と硬い声になっていた。


 

「・・・奇跡の暴走※2エクセシブミラクル)…次に行う事が確実に成功する、最高の魔法です。」その笑いは自虐的な笑いだった。


 

「なにがそんなに危険なんですか?」古鉄がもっのすっごい不思議そうな声を上げる。

 だけど、私とくれは様はその魔法の危険性に気づいた。

「はわぁ…危険だねぇ」

「つまり、奇跡のような確立で起こるべき事が確実に起きてしまう…と、厄介すぎます。」私達は揃ってため息をつく。

「あるじ様、あるじ様…古鉄にはどの辺が危険なのかわからないのですが、成功”するって、攻撃や魔法が当たる程度なのでは?」その様子を不思議そうに古鉄が言ってきた。そう、普通に考えればその程度だ。ファルツが創る予定だった魔法とそこまで変わらない・・・だが

「あ…うーん。どういえばいいのかなぁ。あのね、古鉄ちゃんさっきの話で国を破壊できる魔法があるって言ったでしょ?」

「はい、どこの組織でも持ってるって言ってました。でも私見たことありません。」見てたら怖いなぁ。

「うん、みんな持ってるけど使わないの…それは、人がそこまでバカじゃないから、って言いたいんだけどね。」そう、人はどこまで行っても愚かで足りない存在だ。現状より上に、人より上に立つことを求め、誰かの下に付くことを忌避する。それでありながら個”としては存在できない、ひどく歪で不完全な存在…それが人”だ。だから…

「使わないのは、純粋にその魔法を発動することがとても難しいから…ただそれだけの理由。」私の声は自分で思っていた以上に冷たかった。

「うんまぁ、そういう理由で使われてないんだけど、ファルツさんが今回作った魔法があれば使えるってことだね。」

「そう、そして発動すれば世界が滅ぶ魔法”を持つ魔王がいます。だから、この魔法は絶対になかったことにしなければなりません。」そうファルツが言葉を続けた。

「はわっ、そんな魔王いるの!?」くれは様の驚く内容を私は静かに聞いていた…それよりも気になる情報があったからだ。

「3つ聞きたいことがあります。一つ、”世界が滅ぶ魔法”を持つ魔王の詳しい詳細。2つ、なかったことにすると言いましたがどんな方法か。そして…」正直この二つはどうでも良かった。ほんとに訊きたいのは最後の一つ。だけど…

「3つ、その方法が上手く行かなかった場合…あなたはどうするつもりですか?」その答えも私は解るような気がしていた。

「一つ目、名前はラグナ=ラウグ。世界結界が生まれて以来、世界を破滅させる魔王を唱え、失敗し続けているという魔王です。それ以外は知りません。二つ目、境界世界の一つ忘却の森”に存在する…と言われる記憶の結晶(メモリーコンフリクト)”。このアイテムで記憶を吸収、固形化すれば記憶を完全に消せるはずです。3つ目は…」少し言うのを迷う、そんな間とファルツの悲しみを含んだ笑みで私は彼の覚悟が何となく解った。


 

※※※


 

「プラーナを消失させることで、私の存在自体を消します」まるで当たり前のことのようにファルツさんは言った。

「はわっ、なにを…」「赤羽くれは守護者代行、本来なら3つ目が最善の方法です。しかし、私とてまだ消えたくない。それゆえに少し足掻かせていただきます。ですが、それが叶わないのならば…」あたしはなにも言えなかった。彼の笑みの中に私にはできない覚悟を感じ取れたから。

 こんな決断を”真昼の月”アンゼロットは繰り返し続けていたのだろうか?

 私はあの時、こんな覚悟ができていただろうか?

 私は、守護者代行になって初めて辛いと思った。自分の命令で世界が滅び、人が命を賭ける、そんな立場でいることが。

 ふいに…あいつに会いたい、そう思った。なににも惑わされない、自分が信じる道を走る幼なじみに。

「まぁ、自分が作り上げてしまった世界の危機に責任を持つのは当然のことですよ。だからくれはさん、あなたが責任を持つ必要はありま…ぶっ」そう言って彼は笑みを浮かべ…吹っ飛んだ。


 

※※※


 

「はわー!?」くれは様の驚愕の叫びをBGMにファルツは吹っ飛んだ…私の黄金の右手によって。

「ななな、なにをしてるのこのはちゃんー」「わー、あるじ様が切れたー」驚愕と笑いを受けている私は…なぜか苛ついていた。

「こ、このはちゃん。なにを…」

「うるさいカッコつけ。消えたくないなら最後まで突き通せ。まるで納得して消えるみたいなことぬかすな。」自分で言った言葉を自分で聞き気づく、私は彼の言葉にむかついていたようだ。世界を滅ぼさないためなら命を賭ける・命を刈り取ることも厭わなかったはずの私が、彼が命を捨てようとすることに怒っている。そんな自分に驚いていた。

「い、いや、でもね…」

「だまれ…つーかなに?駄目だろうなぁとか最初から思ってるなら、さっさと消えろ。というか私が消してやる!消されたくなければ諦めるな!諦めないでよ」私は息を荒くして何を言ってるのだろう?まるで、彼を失いたくないみたいじゃないか。

 そんな私を目を丸くした二人と古鉄が見ていた。

「それに…「恋する乙女の主張の最中すみませんが、あるじ様…囲まれてます」私の叫びをいつもとは違う古鉄の声が遮った。…私はなにを言ってたんだろうか?というか古鉄が核心を…

「違う、今考えるべきことは違う。古鉄、どういうこと?」ゆだった頭を、無理矢理正常に戻す。

「まさか…ここはアンゼロット城だよ?囲まれてるってなにに…」くれは様も不思議そうにしている。

 だが…。

「一部ロンギヌスと絶滅社、また御門・真行寺家の混成部隊と言ったところですよ、赤羽くれは世界の守護者代行見習い」部屋の扉が開け放たれると同時に周囲の壁が一斉に崩壊した。
 

※※※
 

「はわっ、ど、どういうこと!?執務室の壁がいっせいに崩れるとそこは蒼い月匣に包まれていた。蒼い月匣、それはウィザードが張っているものだ。そしてそれを示すように、多くの人があたしとり囲んでいた。そして、中心に立っていた黒ずくめの怪しい男が前に進み出て叫んだ。

「くれは代行見習い…私たちはお前がその立場にいることを認めていない。元は魔王の駒である星の巫女”、今も魔王と馴れ合い、仕事は遅い…そしてアンゼロットのような世界を守るためならばすべてを贄に捧げる覚悟もない。そんな者が上に立っていては…世界は滅びる!」今まさに私が考えてしまっていたことを。

そして、その周りのウィザード達も追従し、あたしを罵る。

「あ…う…」あたしは心底驚いていたものの…くやしいが納得していた。

 あたしはアンゼロットさんが第三世界エルネイシア旅立つ直前言っていたことを思い出す。

『あなたなら世界の守護者代行を勤めることができる、そう私は考えていますが、それを認めない人も数多くいることでしょう…まぁ、すぐに帰ってきますから大丈夫だと思いますが。』そう、アンゼロットさんも言っていた。

 そんな時からもうすぐ一年。限界がきていたのかもしれない、そう思った。

 そして…あたしは誰かを犠牲にする覚悟もないことも自分で理解していた。だから、だからずっと怖かった。あたしの決定が誰かを犠牲にすることが。今回だってそうだ。だから…あたしは彼の言葉を否定することができなかった。だけど…

「それは違う…」否定の言葉が響いた。

それは、大きな声でも感情の見える声でもない、だけど心に響く…親友の声だった。
 

※※※

 

 突然の乱入、そしてバカみたいな妄言。正直、私は突発的に銃弾をばらまくところだった。

 確かに、彼らの言っていることはある面では正しい、世界のために命をとする・・・今回ならばファルツを殺すと言うことは世界を救う簡単な方法、アンゼロット様ならばきっと、その判断を下しただろう…だが、こいつらはアンゼロット様の嘆きを知っているのだろうか、くれは様の苦しみを知っているのだろうか?

 アンゼロット様はいつも苦しんでいた、自らが持つ巨大な力を使えないこと、ウィザードを死地に送ること、世界の危機を防ぐために…罪もない者達を殺すことを。そして、そのすべての罪を彼女は背負っていた。

 くれは様も自分が罪を背負おうとする方だ…だからこそ誰も犠牲にならない道を模索する。それは諸刃の行動だ、だけど、それでこそ人”の守護者なのだと思う。アンゼロット様のような神”とは違う…まぁアンゼロット様も神”にはなりきれていなかったけど。

 たぶん、アンゼロット様が彼女を自分の後継とした最大の理由はそこなのだと思う…そして私たちロンギヌスの多くが彼女たちに付き従うその理由も。だから、迷うくれは様を見て私は平静を取り戻した。

 彼女の答え次第で私の立ち位置は変わる、そう覚悟し思う…私はどちらの答えを求めているのだろうか。アンゼロット様のような存在になってくれること?それとも・・・。けど・・・

「それは違う…」閉ざされた世界の外側から声が響いた。

「この声は…」行動を決めかねていた私はこの声を聞き、私は吸っていた息を吐き出した。そして彼女たちが来るならば、私たちの出番はここじゃない、そんな風に私は感じたからだ

「ばかなっ、ここは月匣を4重に展開している場所だぞ…」バカの頭が震えた声で吠えている。彼に結界の類が通じるわけないじゃないか。て・・・

「ヒルコォー」その叫びとともに、闇の刃が世界の隔たりを斬り開き・・・

「ガンナーズブルームっ」その声とともに放たれた弾丸が密集していたウィザードを吹き飛ばした。
 

※※※


今日はここまで、ここからはオリジナルな魔法の設定 データ的には
 ※1一握りの成功(サクセスイン
 魔法レベル・5 タイミング・マイナー 判定値 〔幸運〕 難易度 20 代償・MP18、6カウント  
 効果 メジャーアクションの際行われる最初の判定をC値として扱う。

 ※2奇跡の暴走(エクセシブミラクル
 魔法レベル・8 タイミング・オート 判定値 自動成功 難易度 なし 代償 3プラーナ
 効果 次に行われる行動が〔絶対成功〕になる。
 
 と考えています。正直、奇跡の暴走が強すぎるとか、一握りの成功を創っててなんでそんなもんができるんだとか言われそうですが、そこはシナリオの都合ということで許してください。

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ナイトウィザード2準拠な半オリジナル小説 読んでくれるとうれしいがどんだけ続くかも解らない(笑)

オープニングフェイズ

 始まりの日私は夢を見る…私の”世界”が変わったあの日の…そう、ただの悪夢…でも…これが私の戦う理由。
 カーテンの隙間から漏れこんだ光を浴び私…時泉このはは目を覚ました
 (うん。大丈夫、今日も私は忘れていない)自分が観た夢を反芻しながら立ち上がるいつもの日課私が私として生きるための確認だ。そして、それと同時に台所から声が響くのもいつもの朝の始まりを感じさせる
 「あるじ様、おはよう!今日の朝ご飯は卵焼きとニラと卵のお味噌汁と卵豆腐だよ」嬉しそうに言いながら、輝明学園の制服を着た少女が現れる。
 「おはよう古鉄(あると)。朝ご飯は嬉しいけど、卵多すぎ」そう古鉄に笑いかけながら私は着替えを始めた

 ロンギヌス制服を着込み、私は顔を洗うために洗面台に向かう。鏡に映るのは長い黒髪を尻尾のように伸ばす、端整の整った顔立ち。自分で言うのもなんだが、美人の部類に入ると思う。そんな思いを抱いた自分に苦笑しながら、それを台無しにするように私は髪を前に垂らす・・・私はロンギヌス裏ナンバー04、あまり目立ってはいけない・・・そんな事を勝手に思っているからだ。

 そんな身だしなみを終え、私は古鉄の待つ食卓に座る。

 「「いただきます」」声を揃えて食事の挨拶をし、私たちは朝ごはんを食べ始めた。
 

 「そういえば、あるじ様。先ほど世界の守護者代行見習いの赤羽様から依頼がした、なんでも一人ウィザードを護衛して欲しいんだそうです。」食事の最中古鉄がそんな事を伝えてくる。
 「護衛?私としては珍しい任務ね…まぁ、いいけど…なんていう人?」ちょっと珍しい仕事ただ、それだけのはずだった・・・そう、そのはずだった。
 「ファルツ・ファードって言う、吸血鬼の方たいです」その名前を聞き、私は動きを止めた。
その名前は私を過去に戻す名前だ。そして、いつも通りじゃない日々が始まる名前だった。
 

ミドルフェイズ1 再会は始まりの言葉
 

 世界は滅びに満ちている…そう知ったのは6歳のあの日。家に帰った私を待っていたのは血溜りと数百もの肉片となった大好きな母…そして、それを笑う異形の怪物だった。だけど、そんな非日常を目の当たりにして私が何よりも感じたことは、悲しみでも怒りでも、恐怖でもなく、ただ納得だった。
 

 「ロンギヌス所属、時泉このは入ります」
 「はわわ、入って入って」そんな気が抜ける声を聞きながら、私と古鉄はロンギヌス宮殿執務室扉を開け る
 「失礼します」「失礼しまーす」会釈を終え顔を上げた私の目に映ったのは、銀の髪を尻尾のようにまとめ、鮮血のような紅い目をした優しげな吸血鬼の姿だった。それはあの頃から変わらない彼、ファルツ・ファードの姿だった。
 しかしなぜだろうか?彼の姿を見たとたん私の心臓の鼓動は異常なほど高まり、体内温度が上昇した。なぜかはわからないけれど。
 「はわ?どうしたのこのはちゃん?様子が変だよ?」そんな私を不思議そうにくれは様が覗き込んできた。
 「あるじ様は今日朝からずっとこんな感…ぷぎゃ」いらんこと言おうとする古鉄をはたき落としつつ、私平静を装う。そして、
 「何でもありません。それはそうと、任務の細かい内容を…」少し早口で問いつめた
 「はわわわわわ~」焦るくれは様、というか私は何をあせっているのだろうか。そんな私の暴走を止めたのは何か考え込んでいたファルツだった。
 「このは…あれ?このはちゃんだよね?僕の事忘れてしまったかな?」その言葉を聞き、私の装った平静は吹き飛ばされた。覚えていてくれた、気づいてくれた。そんな喜びと一緒に押しつけてきたのは羞恥なぜなら・・・彼は私の子供時代を知っている。
 「はわ?知り合いだったの?」びっくりした声をあげるくれは様。
 「ええ、”お兄ちゃん、お兄ちゃん”って僕の後ろを付いてきてね」うれしそうに語るファルツ
 「へぇぇ、あるじ様にもそんな時代が」笑いながら聞く古鉄
 「はわぁ、このはちゃんかわいかったんだろーなぁ」人の子供時代を考え微笑むくれは様。
 そんな、人の幼少時代の話をして盛り上がる中私の頭の中は真っ白になり始めていた。
 「特に…ってあれ、このはちゃんどうして首を絞めてるのかな?く、苦しいんだけど…あ、意識が…」そして私は恥ずかしさのあまりファルツの首を絞めていた子供の頃の事ってどうしてこんなに恥ずかしいのだろうか?というか、そういう思い出は心の中にとっておいて欲しい。
 「あるじ様だめぇぇぇ」
 「このはちゃん、ファルツさんの顔青くなってる、それ以上やったら死んじゃう」
 そんな感じで二人があわてて、私を止めるまで、ファルツの首を絞め続けることとなったのだった。

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