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第三回、やっとミドル1終了、そしてシリアス目指してまじめなこと書いているものの・・・うーん浅い気がしてならない。
「は、はわっ。あかりん、命くん、コイズミさんまで!?」ヒルコで斬り裂かれた空間からでてきたみんなに、あたしは驚いた。
「私たちはあなたの護衛、あなたを守りに来るのは当然のこと」よく知らなければ気づかない笑みを浮かべる、あかりん。
「あはは、あかりんってば、かっこつけちゃって。」
「ええ、先ほどまでの焦りようが嘘のようですよ。」
「命」頬を染めるあかりんを命くんとコイズミさんが笑っていた。
「・・・くれは、あんな奴らの言うことなんて話半分でいい。半分以上は企業の利益と赤羽家に対する劣感だから」
「はわっ」
「「「なっ?!」」」あかりんには珍しいはっきりとした冷笑に周囲は色めき立った。
「そのとおりです、くれは守護者代行。そして、本当の意味での覚悟をしようともしない方々など…『あー、検討しときます』でいいんですよ」あの、真面目なコイズミさんがアンゼロットさんの真似をしながら言うのを聞いて、私は目を丸くしてしまった。
「アスモデートの落とし子と人形風情が……世界を滅ぼしかけた奴らが何を言うか!?貴様等はただ運が良かっただけ…そんなことではいつか…」そんなことを言う
「あは、あははは」
いきなり笑いだした私に周囲が驚いた目を向ける、とくにこのはちゃんなんてかわいそうな人を見る目だ…ちょっとひどい。
「くれは、どうしたの?」不安そうな声を出すあかりんに大丈夫とジェスチャーをしておく。
「少しアンゼロットさんと”あいつ”の言ってたことを思い出してね」
「”あいつ”?」その単語を不思議そうに私を見る人たちの中で、あかりんと命くん、コイズミさんが笑ってみていた…なんだか恥ずかしい。でも…思い出したからにはやるべきことは一つだ。
「時泉このはさん、ファルツ=ファードさん。世界の守護者代行の名において、あなた達に今回の事件の解決を依頼します。成功条件は…二人一緒に帰ってくること。以上!」
そして私は笑って、足下にあるスイッチを押した。
それと同時に、このはちゃんとファルツさんがこの場から消えた。
「なっ。貴様、あいつらをどこへ転移した!?」
「さぁ?何処だろう?これを作ったのはアンゼロットさんだからなぁ」そう、ごまかしながら私は月衣から破魔弓を取り出す。
「…そうか…やはり所詮は小娘か…すべてを救えると勘違いした愚か者めが!」彼の言ってることは正しいのかもしれない…でもね
「アンゼロットさんは言ってました、世界の守護者に一番大事な事は『自分らしく』だって、そして”あいつ”…柊蓮司は『目の前の一人を救えず、世界が救えるか』って…」柊の言葉を思い出して、私は決意する。”人”として世界の守護者として…
「私にとっての世界は一人一人の”人”がいてこそです。誰かを犠牲にして世界の危機を防いだってなんの意味もない。だから…」自分が言ってることは夢物語、余計に被害を増やす可能性だってある、最悪の行動かもしれない…それでも
「私は世界の守護者として、誰も犠牲にしないハッピーエンドを目指す!今の私達なら、それができるって信じる!!」私は叫ぶ。それが、『私らしく』ってことだから。
※※※
私、ロンギヌスコイズミは…いや、その場にいたウィザード達は敵も味方も唖然としていた。
「誰も犠牲にしないハッピーエンドを目指す」そんな無茶なことをよりによって、世界の守護者たるものが言ったことにだ。
だが…私は静かに彼女の前にかしづいた…いや。その場にいたウィザードの半数以上が。
「赤羽くれは世界の守護者代行よ…我らロンギヌス、あなた様に忠誠を誓い、魔を貫く槍となりましょう。」そう…私達ロンギヌスは今初めて、アンゼロット様の命令ではなく自らの意志で赤羽くれは様を世界の守護者として従うことを決めた…そして、茨の道を進む覚悟を!
「・・・ロンギヌスはいつから夢見がちな小娘に従う組織に成り下がった?」ギリギリと歯噛みをする、絶滅社のエージェントの言葉に私は笑いながら返事を返す。
「さぁな。だが、自分達の利益を考える輩に付き従うことだけは・・・ない!」
「はわっ!?コイズミさん言いすぎだよ。」
「でも、基本的に絶滅社の考え方は、そう。世界も大事だけど、利益も大事。」
「僕もいいように使われたなぁ、でもいい人はいましたよ。ボブとか」
「へー、そうなんだ。ちなみにその人は?」
「死にました」
「はわっ、だめじゃん。」急にぐだぐだになった。だが、これもまた彼女達の強さなのかもしれない。そして、そんな風に思えるようになった私もその強さを手に入れ始めているのかもしれない、などと私は苦笑していた。だがあちらのほうはそうは思わなかったようだ。
「そのばかばかしい会話をやめろ!もういい、かねてからの計画通り武力で制圧する!お前らのような世界の危機の原因と会話することが間違っていたのだ!殺れ!!」その言葉に正気に戻ったのか陣形を立て直すエージェントと陰陽師達。それをみてくれは様はため息をついていた。
「はぁ、このままぐだぐだ感でどうにか終わらせたかったけどダメかぁ。了解、納得するまで付き合ってあげる。あかりん、命くん、ロンギヌスのみんな、殺しちゃだめだよ」
その言葉とともに戦いは始まった。
※※※
次回よりやっと主人公達が活躍・・・がんばろう
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