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滝を流れ落ちたことのある管理人の妄想と勝手な思いを語るブログ。作品のネタバレ多数あるので注意が必要。3月8日作成
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ナイトウィザード2準拠な半オリジナル小説 読んでくれるとうれしいがどんだけ続くかも解らない(笑)

オープニングフェイズ

 始まりの日私は夢を見る…私の”世界”が変わったあの日の…そう、ただの悪夢…でも…これが私の戦う理由。
 カーテンの隙間から漏れこんだ光を浴び私…時泉このはは目を覚ました
 (うん。大丈夫、今日も私は忘れていない)自分が観た夢を反芻しながら立ち上がるいつもの日課私が私として生きるための確認だ。そして、それと同時に台所から声が響くのもいつもの朝の始まりを感じさせる
 「あるじ様、おはよう!今日の朝ご飯は卵焼きとニラと卵のお味噌汁と卵豆腐だよ」嬉しそうに言いながら、輝明学園の制服を着た少女が現れる。
 「おはよう古鉄(あると)。朝ご飯は嬉しいけど、卵多すぎ」そう古鉄に笑いかけながら私は着替えを始めた

 ロンギヌス制服を着込み、私は顔を洗うために洗面台に向かう。鏡に映るのは長い黒髪を尻尾のように伸ばす、端整の整った顔立ち。自分で言うのもなんだが、美人の部類に入ると思う。そんな思いを抱いた自分に苦笑しながら、それを台無しにするように私は髪を前に垂らす・・・私はロンギヌス裏ナンバー04、あまり目立ってはいけない・・・そんな事を勝手に思っているからだ。

 そんな身だしなみを終え、私は古鉄の待つ食卓に座る。

 「「いただきます」」声を揃えて食事の挨拶をし、私たちは朝ごはんを食べ始めた。
 

 「そういえば、あるじ様。先ほど世界の守護者代行見習いの赤羽様から依頼がした、なんでも一人ウィザードを護衛して欲しいんだそうです。」食事の最中古鉄がそんな事を伝えてくる。
 「護衛?私としては珍しい任務ね…まぁ、いいけど…なんていう人?」ちょっと珍しい仕事ただ、それだけのはずだった・・・そう、そのはずだった。
 「ファルツ・ファードって言う、吸血鬼の方たいです」その名前を聞き、私は動きを止めた。
その名前は私を過去に戻す名前だ。そして、いつも通りじゃない日々が始まる名前だった。
 

ミドルフェイズ1 再会は始まりの言葉
 

 世界は滅びに満ちている…そう知ったのは6歳のあの日。家に帰った私を待っていたのは血溜りと数百もの肉片となった大好きな母…そして、それを笑う異形の怪物だった。だけど、そんな非日常を目の当たりにして私が何よりも感じたことは、悲しみでも怒りでも、恐怖でもなく、ただ納得だった。
 

 「ロンギヌス所属、時泉このは入ります」
 「はわわ、入って入って」そんな気が抜ける声を聞きながら、私と古鉄はロンギヌス宮殿執務室扉を開け る
 「失礼します」「失礼しまーす」会釈を終え顔を上げた私の目に映ったのは、銀の髪を尻尾のようにまとめ、鮮血のような紅い目をした優しげな吸血鬼の姿だった。それはあの頃から変わらない彼、ファルツ・ファードの姿だった。
 しかしなぜだろうか?彼の姿を見たとたん私の心臓の鼓動は異常なほど高まり、体内温度が上昇した。なぜかはわからないけれど。
 「はわ?どうしたのこのはちゃん?様子が変だよ?」そんな私を不思議そうにくれは様が覗き込んできた。
 「あるじ様は今日朝からずっとこんな感…ぷぎゃ」いらんこと言おうとする古鉄をはたき落としつつ、私平静を装う。そして、
 「何でもありません。それはそうと、任務の細かい内容を…」少し早口で問いつめた
 「はわわわわわ~」焦るくれは様、というか私は何をあせっているのだろうか。そんな私の暴走を止めたのは何か考え込んでいたファルツだった。
 「このは…あれ?このはちゃんだよね?僕の事忘れてしまったかな?」その言葉を聞き、私の装った平静は吹き飛ばされた。覚えていてくれた、気づいてくれた。そんな喜びと一緒に押しつけてきたのは羞恥なぜなら・・・彼は私の子供時代を知っている。
 「はわ?知り合いだったの?」びっくりした声をあげるくれは様。
 「ええ、”お兄ちゃん、お兄ちゃん”って僕の後ろを付いてきてね」うれしそうに語るファルツ
 「へぇぇ、あるじ様にもそんな時代が」笑いながら聞く古鉄
 「はわぁ、このはちゃんかわいかったんだろーなぁ」人の子供時代を考え微笑むくれは様。
 そんな、人の幼少時代の話をして盛り上がる中私の頭の中は真っ白になり始めていた。
 「特に…ってあれ、このはちゃんどうして首を絞めてるのかな?く、苦しいんだけど…あ、意識が…」そして私は恥ずかしさのあまりファルツの首を絞めていた子供の頃の事ってどうしてこんなに恥ずかしいのだろうか?というか、そういう思い出は心の中にとっておいて欲しい。
 「あるじ様だめぇぇぇ」
 「このはちゃん、ファルツさんの顔青くなってる、それ以上やったら死んじゃう」
 そんな感じで二人があわてて、私を止めるまで、ファルツの首を絞め続けることとなったのだった。

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